ラッコリンの小部屋
バンクーバー便り13を掲載しました 投稿日:2023.08.23

バンクーバー便り13をラッコリンの小部屋の「資料室」に掲載しました。今回のテーマは大麻や違法ドラッグに対するカナダやブリティッシュコロンビア(BC)州の現状を紹介しています。カナダでは、2018年に大麻(カンナビス、マリファナ)の所有や使用が合法化され、さらに2023年1月から3年間は時限立法的にBC州で違法ドラッグのモルヒネ、コカイン、覚せい剤、MDMA(“エクスタシー”)なども総量2.5gまでは所有・使用が非犯罪化(ただし18歳未満の青少年や軍人/学校やマーケットなどの施設内/自動車運転時などの使用、他州や他国への移送などは違法)されています。これらの物質の有害性がカナダ政府や州政府、あるいは国民に認識されていないわけではありませんが、薬物依存は公衆衛生上の問題で司法刑事上の問題ではないという視点から思い切った措置が行われました。これは違法ドラッグの蔓延ぶりに「ゲーム制御理論」を応用したように思えます。すなわち、頭ごなしに罰則付きでゲームを厳禁にすると、陰に隠れて使用し反抗的な行動を誘発し悪が入り込む隙を作る、という図式ができて返って制御できなくなるため、ゲーム使用を解禁して厳しい制限を加えることで健康被害や犯罪発生率を低く抑えられるという考えです。バンクーバーはこの実験場になっています。この実験が良い成果をもたらせばよいのですが、常に問題(健康障害や社会被害)の発生に対する危惧を抱きながら様子をうかがっているという状況です。バンクーバー便り13では政府発行の2つの資料を紹介して、この事情をご紹介しています。ご参考になれば幸いです。

0d9ffe37eab146e4436f9de25413ea42.pdf (rakkoring.com)

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