院長 中村 道彦 Michihiko Nakamura
専門領域
臨床脳波の診断 神経症の診断 摂食障害(拒食症や過食症)
自殺防止 心理教育(怒りのコントロールなど)
認知行動療法 ミューズブレイン療法など
自殺防止 心理教育(怒りのコントロールなど)
認知行動療法 ミューズブレイン療法など


院長 中村 道彦
Michihiko Nakamura
Michihiko Nakamura
専門領域
臨床脳波の診断・神経症の診断・摂食障害(拒食症や過食症)
自殺防止・心理教育(怒りのコントロールなど)
認知行動療法・ミューズブレイン療法など
自殺防止・心理教育(怒りのコントロールなど)
認知行動療法・ミューズブレイン療法など
医院方針
ラッコリンの歩む遥かな道のり
ラッコリンの目指すものは、質の高い精神医療です。このことは、当院だけでなく、多くのメンタルクリニックで努力されていることと思います。そこで、ラッコリンが目指す質の高い精神医療とは何かをお話します。
(1) 精神医療は患者様のお話をベースに診断し、治療を行います。そのために必要なことは医療者の専門的知識や技術は当然のことですが、それと同じくらい大切なものは「時間」です。しかし医療機関も存続するために必要な収入を得る必要があります。低い保険診療の制限の中で収入をあげるため、できるだけ多くの患者様を診察することが必要になり、おのずと診察時間が短くなりがちになります。「精神医療の質を保つこと」と「医院を維持すること」との間で、大きなジレンマを多くのメンタルクリニックが抱えています。
(2) 当院では、診察時間をできるだけ長くするため、身の丈に合ったささやかな医院で診療を行っています。経費を抑制することで、完全な予約制の診療が可能になりました。完全予約制の導入により、初診は1時間、再診は15分の診察時間を設定しています。さらに、希望があれば30分の診察も可能です。診察時間を長くすることは、投薬量を少なくすることにも役立つと思っています。
(3) 当院では、高い質の精神医療を提供できるように、子どもと女性のメンタルクリニックとして特化しています。子どものこころの健康を担うために、家族、殊に母親の役割が大切であることを思うところもあります。この特化で、診察時間を長くすることがさらに可能になりました。また子どもと女性に特化することで、子ども達も安心して診療をうけているように思います。
(4) くつろいだ中で診察を行うため、待合室や診察室ではできるだけ家庭的な雰囲気をもつように心がけています。設備備品に高価なものはありませんが、患者様が気楽にお過ごしできるように努めています。待合室は予約制のため通常では混みあうことはなく、個別のテーブルで時間を過ごしていただけるようにしています。
(5) 診察では患者様の心理教育を大切にしています。そのため独自の経過用紙やテキストを準備して、患者様が自ら記入を続けながら、ご自分の病状や経過を理解できるようにしています。さらに患者様の家族、殊にご両親にも、資料や記録用紙を使ってお子さまの経過や薬物療法について理解を深めることができるよう配慮しています。
ラッコリンの目指す道のりはまだ遠いものですが、日々、努力と工夫をして邁進したいと思います。そして患者様とともに歩みながら、良い医療が実現できることを願っています。
略 歴
1947年
広島市南区翠町にて出生
1966年
広島大学附属高校卒業
1973年
京都府立医科大学卒業
1975年
同 精神医学教室助手
1977年
カナダのトロント大学クラーク精神医学研究所に留学
1979年
滋賀医科大学精神科神経科講師
1986年
東京都精神医学総合研究所副参事研究員
1989年
京都府立医科大学精神医学教室助教授
1998年
京都府立精神保健福祉総合センター所長
2001年
京都教育大学保険管理センター教授
2003年
同 所長
2011年
資 格
精神保健指定医 医学博士 京都教育大学名誉教授
【学会役員】
日本心身医学会評議員 日本精神科診断学会評議員
日本外来精神医療学会評議員など
日本心身医学会評議員 日本精神科診断学会評議員
日本外来精神医療学会評議員など
精神保健指定医
医学博士
京都教育大学名誉教授
医学博士
京都教育大学名誉教授
【学会役員】
日本心身医学会評議員
日本精神科診断学会評議員
日本外来精神医療学会評議員など
日本心身医学会評議員
日本精神科診断学会評議員
日本外来精神医療学会評議員など
著 書
【その他著書】
21世紀の社会福祉をめざして
(ミネルバ書房 2001)
臨床精神医学講座第S3巻「精神障害の予防」~自殺の予防
(中山書店 2000)
臨床精神医学講座第6巻「身体表現性障害・心身症」
(中山書店 1999)
臨床精神医学講座第1巻「精神症候と疾患分類・疫学」
(中山書店 1998)
感情障害ーその基礎と臨床ー
(朝倉書店 1998)
精神の病理学 多様と凝集
(金芳堂 1995)
認知機能からみた精神分裂病
(学術出版センター 1993)
精神疾患へのアプローチ 616のプログラム教程
(金芳堂 1993/1)
精神分裂病ーその基礎と臨床ー
(朝倉書店 1990)
精神科の要点
(金芳堂 1990/1)
精神科 問題+解説(ベータシリーズ)
(金芳堂 1987/1)
精神疾患へのアプローチ 555のプログラム教程
(金芳堂1986/1)
精神疾患へのアプローチ 440のプログラム教程
(金芳堂 1981/8)
などなど
研究領域
I. 精神生理学的研究
人の心の働きや病を理解するために脳波や事象関連電位を使った研究を行いました。特に注意や記憶、感情、学習などと脳波の関連に関心を持っていました。
○ 事象関連電位-Contingent Negative Variation (CNV)
○ 脳波とうつ病
感情障害の中でもうつ病の脳波やCNVについて研究し、うつ病には覚醒度(不安緊張度)の高いものと低いものがあることを明らかにして、治療方針なども検討しました。
○ 神経生理学的研究
動物の神経生理学的な研究から、心の働きや病(例えば統合失調症やうつ病など)を反映するCNVなどの事象関連電位がどのようなメカニズムで発生するのか理解を深めました。
○ 脳波と高齢者
高齢者の記憶と性格についてCNVの特徴を明らかにして、高齢者の高次脳機能の加齢変化を測定するための指標を示しました。
○ 音楽と脳波
音楽を聴いているときの脳波の変化を測定しました。脳波を最も安静化する音楽の特性を見出して、最適の音楽を提供するミューズ・ブレイン・システムを開発しました。
○ 臨床脳波判読法
臨床脳波の判読の標準化と脳波判定の数量化を図るために、多軸的脳波分類MECSを開発してその信頼性を検討しました。
Ⅱ. 老化と認知症
高齢者の心身の特性を紹介するとともに、認知症の実態調査を実施し、介護度判定上の問題などを指摘しました。
Ⅲ. 摂食障害
拒食症や過食症などの摂食障害の診断分類、臨床病像、入院治療などについて研究をしました。
Ⅳ. 神経症性障害
神経症、中でもヒステリー(身体表現性障害や解離性<転換性>障害)の診断基準、強迫神経症(強迫性障害)の評価尺度の開発、外傷性神経症(心的外傷後ストレス障害PTSD)の薬物治療、パニック障害と全般性不安障害の啓発、などを行ってきました。
Ⅴ. 自殺防止
自殺防止のために自殺危険因子を評価することが必要です。そのための新たな尺度SOS-DRを開発し、さらに大学生のための自殺防止対策ガイドラインを作成して全国の大学に配布しました。
Ⅵ. 学校の安全と児童青年期の問題(不登校・いじめ・アンガーマネジメント)
不登校やいじめなど現代の学校における危機的状況を防止するための対策を検討して、心理教育としてアンガーマネジメント(怒りとうまくつき合うための学習)を開発しました。
Ⅶ. 精神科診断学
精神科診断の信頼性と妥当性を高めることで、治療の進歩を図ることが必要であり、その実践として米国精神医学会がDSM-Ⅲを1980年に発刊しました。DSM-Ⅲの中でも神経症これを我が国に紹介するとともに世界保健機関WHOの国際疾病分類ICDとの比較などをしてその特徴を明らかにしました。
Ⅷ. 終末医療
終末医療における精神医学的問題を紹介しました。
Ⅸ. 認知行動療法
ベック教授によって開発されたうつ病の認知(行動)療法を紹介しています。
Ⅹ. 睡眠と睡眠障害
睡眠時無呼吸症候群の薬物治療の有効性を検討し、睡眠衛生の重要性について紹介しました。
XI . メンタルヘルス(精神保健)
職場におけるメンタルヘルス活動、地域における精神保健福祉活動や人権問題、精神医学的な知識の普及啓発などを行ってきました。
XII . てんかん
新聞・マスメディア・その他情報
「中国新聞(くらしの情報誌)フェニックス」
2012年11・12月 2013年1月号(vol.237)に中村Dr.が女性のうつ病についてお話いたしましたインタビュー記事が掲載されています。”ラッコリン院長”のページに貼付いたしました。ご一読ください。
2012年11・12月 2013年1月号(vol.237)に中村Dr.が女性のうつ病についてお話いたしましたインタビュー記事が掲載されています。”ラッコリン院長”のページに貼付いたしました。ご一読ください。
「2012年7月号のきょうと府民だより」
2012年7月号のきょうと府民だよりの人権口コミ講座に中村Dr.の「ひきこもりについて」の記事が掲載されました。御一読下さいませ。
2012年7月号のきょうと府民だよりの人権口コミ講座に中村Dr.の「ひきこもりについて」の記事が掲載されました。御一読下さいませ。
「京都新聞朝刊」
平成24年1月26日(月)、京都新聞朝刊の医療のページに中村Dr.の”うつ病の症状”に関するインタビュー形式の記事が掲載されました。記事を「Dr's COLUMN」に掲載いたしましたので、ご一読下さいませ。同じ記事が京都新聞社のHPにも掲載されています。
平成24年1月26日(月)、京都新聞朝刊の医療のページに中村Dr.の”うつ病の症状”に関するインタビュー形式の記事が掲載されました。記事を「Dr's COLUMN」に掲載いたしましたので、ご一読下さいませ。同じ記事が京都新聞社のHPにも掲載されています。
「株式会社デジタルメディック」
株式会社デジタルメディックのミューズブレインシステムをラッコリンに設置しました。正確に脳波を測定し、その人の脳波の状態に合った音楽をインターネットを介して提供し、リラクゼーション効果を促すシステムです。
株式会社デジタルメディックのミューズブレインシステムをラッコリンに設置しました。正確に脳波を測定し、その人の脳波の状態に合った音楽をインターネットを介して提供し、リラクゼーション効果を促すシステムです。