ラッコリンの小部屋
「登校困難状態の誘発因子と教育改革」を更新しました。 投稿日:2023.08.15

今回は、登校困難をもたらす要因について男女別と校種別に分析をしました。性別では、小中高校と学年が上がるにつれて女子で登校困難要因を自覚する頻度が高くなりました。殊に、校則や荒れた教室、教員の不熱心さ、いじめと喧騒、クラスで責任ある立場、親の厳しさ、などを登校困難の主な要因として女子はあげていました。このことが、高校生で女子の方が登校困難になる頻度が高いことに関連しているように思われます。校種別では予想されるとおり、中学校の頻度が高く、目立つものでは教員の不熱心さ、荒れた教室、対人緊張などが中学生の困難要因でした。気になることは、教員の不熱心さが頻繁に問題視されていることです。実際に不熱心な教員もいるかも知れませんが、この背景に教員の多忙さが子どもへの対応を阻害している可能性があります。カナダでは教員職は憧れの職業で、それは教員の自主的な指導が重視され、子どもとの関りに専念できるように一人何役という多忙さはみられないようです。何よりも先生自身が教えることや、子どもと関わることを楽しんでいます。なぜ日本の先生はこんなにも多忙で疲弊させられているのでしょうか。教育制度に問題があるからではないでしょうか。

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